top of page

エグゼクティブコーチ事例

  • 執筆者の写真: Lin Lin
    Lin Lin
  • 2023年2月8日
  • 読了時間: 3分

更新日:2025年12月20日


~事業フェーズに伴うCEOのバージョンアップ~



背景

  • 欧州の名門精密機械メーカーの中国拠点。営業事務所として設立から10年、業界トップブランドとしての地位を確立してきました。次なるフェーズとして、CEOは従来の「欧州本社に依存したビジネスモデル」からの脱却を模索。単なる営業拠点から、フルバリューチェーンを持つ自律型法人への変革を掲げ、グロービス・グループ内での中国事業の存在感を高めたいと考えていました。 一方で、戦略の具体化に加え、チームメンバーの育成や、自身のリーダーシップの再定義に課題を感じていらっしゃいました。


参加者

CEO一名。One on one コーチング。


課題とアプローチ

CEOはこれまで社員研修やコンサルティングを導入してきましたが、期待した成果は得られていませんでした。必要なのは個別のソリューションではなく「変革の全体像」を掴むこと。そして、孤独な経営者として、自身のマネジメントスタイルを客観的に見つめ直す相談相手を求めておられました。


そこで、「戦略・仕組み(ハード)」「リーダーシップ(ソフト)」の両輪でプログラムを設計。


  • セッション1〜2: パーパスの再定義、組織図・評価制度の刷新、チームビルディングの仕組み化を議論。

  • セッション3以降: 策定した戦略を推進するためのリーダーシップ強化。個人開発プラン(IDP)に基づき、自身の課題に深く向き合う1on1コーチングを実施。


成果

  • 戦略の言語化と共有: 全体の成長戦略と各事業カテゴリーのシナリオを資料化し、全社員へ宣言。

  • 評価制度の刷新: 数字偏重の体系を見直し、戦略的行動を促す納得感の高い制度へ改定。

  • 組織文化の変容: CEO対マネージャーの「1対n」の関係から、マネージャー同士が自律的に連携し、自ら動く組織へとシフト。

  • リーダーシップの進化: CEO自身がマイクロマネジメントの弊害に気づき、システム思考を取り入れ、大局的な視点で組織を率いるスタイルを確立。

参加者フィードバック

  • 「数年後のぼんやりとしたイメージの輪郭が、鮮明になりました。ビジネス環境や競合の変化に応じた戦略の『松竹梅』を描くことで、組織や人材の課題も明確になりました。 以前は『なぜメンバーは自分のように動けないのか』と悩み、研修を繰り返していましたが、コーチングを通じて『皆が私のようになる必要はない』と気づかされました。ビジョンに向けて最適なタレントを配置し、個々の強みをパズルのように組み合わせていくことこそが私の仕事だと確信しています。 これまでは先頭に立って走り続けてきましたが、これからは一歩後ろからメンバーを見守り、導くリーダーでありたいと思います。」


コンサルタント所感

  • CEOがいかに孤独な存在であるかを改めて痛感したプログラムでした。 印象的だったのは、360度フィードバックでの一幕です。メンバーからの「ボスは記憶力がいい」という声に対し、CEOは「動かない背中を押すためにリマインドしていたつもりが、嫌がられていたとは」とショックを受けておられました。 経営者は孤独ゆえに、鏡がなければ思い込みの世界に陥りがちです。自身の性格や嗜好が「ポジションパワー」となったとき、それが組織のブレーキになることもあります。 「今、自分は何を求めているか」「手段と目的は合っているか」。ルーチンから一歩引き、自身のOSをアップデートし続けることが、組織の成長にとっていかに重要であるかを再認識する機会となりました。



 
 
 

コメント


bottom of page